鍼灸をよく効かせるための生活

投稿者: 春秋鍼灸院 投稿日:

鍼灸治療は、患者さんの身体のツボを使って、それぞれの方の身体にもともと備わった自己治癒力を使って、健康になっていただく治療法です。健康になっていただくために使うのは薬ではなく、鍼や灸です。それぞれの症状に応じてツボを選びます。

鍼灸治療自体も生体の自己治癒力を高めますが、もともと自己治癒力の高い方は当然、治りやすいのです。

せっかく鍼灸治療を受けていただくのだから、その効果がじゅうぶんに発揮されるように、自己治癒力の高い身体でいて下さることが治癒への早道であり、そうなるような生活を送られることを願っています。

年頭に当たり、鍼灸をよく効かせるための生活について、私が学び、実践しようと努めていること述べさせていただきます。これらは、私が鍼灸や漢方の先生方から教わり、自ら体験し、実感していることです。先生のご許可を得て引用させていただいている部分もあります。

  1. 食事は腹9分目に控える。(食べ過ぎると胃腸が疲労し、免疫力が低下します。)
  2. 間食はしない。特に甘いお菓子は控える。(胃腸のバランスを崩し体調を崩します。また甘いものの摂り過ぎは水分の停滞を招き、冷えや浮腫にもつながります。)
  3. 添加物の多い加工食品は控える。(添加物を分解・排出するために肝臓、腎臓が疲労し免疫力を低下させます。)
  4. コーヒーなどの刺激物は飲み過ぎない。(体を冷やし、血流を悪くします。)
  5. ミネラルウォーターでも、口が乾かない限り大量に飲まない。体内の余分な水分は、浮腫だけでなく、水滞や痰湿など体内のトラブルの原因となります。
  6. 1日1回は少し汗をかく程度に身体を動かす。(運動は血流を良くするとともに、東洋医学でいう「気」の流れを良くして、気分が爽快に、体調が良好になります。)
  7. 睡眠は、10時30分までには布団に入り、眠るように努める
  8. 痛みは、身体からのアラームだから、無視せず向き合う。痛い時には無理に動かそうとしない。痛みが治まるまで極力動かさない。
  9. 体調の悪い時は無理をしない。早く治すこと第一に考える。
  10. 中庸を心掛ける。どんなに身体に良いとされる食べ物でも食べ過ぎは良くありません。また、いつも怒ってばかりいるのは身体に悪いとすぐにわかりますが、面白いことに東洋医学では、喜びすぎると「心を病む」とも教えています。

私の考える鍼灸をよく効かせるための生活、いかがでしょうか。現代人は忙しすぎて10時半なんかに寝られないわ、体調が悪いくらいで仕事を休めるか!という方が殆どだと思います。だからこそ、中庸を目指していただきたいのです。せめて何事もやり過ぎないようにお願いしたいのです。

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